どっと原価との対応 何を採り、何を採らなかったか

このアプリの立場

どっと原価の骨格をそのまま借り、電気・空調衛生の1社分に絞った

コード体系(要素1桁・要素内訳5桁・費目/工種6桁・種別8桁・品名6桁・工事10桁+枝番2桁)と、 受注→実行予算→発注→仕入→原価集計→支払/請求 という流れは、どっと原価のとおりにしています。 将来どっと原価へ戻す・並走させる判断をしたときに、コードを作り直さずに済むようにするためです。

原価の入力画面は作らない

外注費は外注費請求書処理が請求書から、 労務費は勤怠管理システムが出面から作ります。 このアプリでやるのは予算を組むこと差を見ることだけです。 入力画面を作れば、必ず二重入力になります。

収支見込の計算式は、どっと原価と意図的に変えている

どっと原価の収支見込は「発生原価+発注残+追加予想原価」。この式は まだ発注していない予算(残工程の労務・経費)が抜けるため、 工事の途中では着地が実際より良く出ます。 本アプリは要素ごとに「予算」と「実績+発注残」の大きいほうを取り、残りは予算どおり使う前提を置いています。 予算が無い工事は着地を計算しません(誰にも言えないため)。

3つのアプリの関係

勤怠管理システム ──出面・時間──┐ (melvic-demo) │ ├─▶ 原価管理(このアプリ)──▶ 会計事務所(弥生) 外注費請求書処理 ──仕入明細────┘ 予算・台帳・見込・支払・請求 CSV (melvic-ap) ▲ 現場と業者が触る ▲ 予算を組む人と経営が見る ▲ 誰も開かない

どっと原価をいつ解約するかは、この表の「不採用」が埋まってからの判断になります。 特に工事別原価台帳の法定要件・経営事項審査の資料・法改正への追随は、 パッケージに持たせておいたほうが安全です。それまでは並走が現実的です。

採用/不採用

どっと原価の機能本アプリ理由・置き換え先

コード体系(どっと原価の桁数をそのまま)

マスタコード名称の桁本アプリの件数

どっと原価の見積は6階層(費目・工種・種別・細別・細別内訳・品名)まで持てますが、 細別・細別内訳は見積のみ対応で、電気工事の見積では使い切りません。 本アプリは実行予算と同じ4階層に揃えています。

警告機能

どっと原価の警告機能は、処理と対象ごとに「警告しない/警告する/登録できない」の3択で、 予算超過の判定階層も選べます。本アプリはこの表をそのまま実装しました (マスタで変更できます)。

処理警告対象本アプリの初期値

連携

どっと原価3(クラウド) Web API モジュール(オプション)。仕入入力は取得・登録・更新・削除ができます。 業者・発注者・工事・社員・機械・発注・労務・機械稼働・入金も同様。 予算入力は取得・登録・削除。
売上入力・支払入力・進行基準入力は「取得」のみ—— 売上をこちら側で作って流し込むことはできません。 出来高請求を自前でやるなら、売上はどっと原価側で入れるか CSV 受入に回ります。
どっと原価NEO(オンプレ) 「導入」-「汎用データ受入」→ テーブル「仕入明細」等へ CSV 一括。 必須項目は同画面ヘルプ内『受入レイアウト集(Excel)』の各シート G列(◎=必須/○=任意)。
NEO の注意点 取込の手順に「他のユーザーがどっと原価シリーズを終了する」とあります。 月末の一括取込のたびに全社へ声をかける運用になります。
自動ファイル連携 主要マスタ(業者・発注者・社員・工事・部門・工種・品名)は自動受入/自動出力の両方。 伝票明細は発注・仕入・売上・労務・機械稼働・支払・入金が自動受入、 発注・売上・労務が自動出力
会計連動 仕入・支払・売上・入金・完成の仕訳を CSV 出力し、弥生会計を含む主要会計ソフトへ渡せます。 転送済レ点で二重転送を防止。
弥生へ API で直接つなぐのは現実的ではありません——弥生Web APIは個別契約の限定提供で 公開仕様書がなく、会計事務所が使っているのはデスクトップ版です。

確認したいこと

  1. どっと原価3(クラウド)か NEO(オンプレ)か。Web API モジュールの契約はあるか — ここで API 連携か CSV かが決まります
  2. 実行予算を今どこまで作っているか(作っていない工事が何割か) — 本アプリの価値はほぼここで決まります
  3. 費目・工種・種別・品名マスタの現物(「工種一覧登録」「品名一覧登録」の CSV 出力)
  4. 要素内訳マスタの現物 — 原価集計の主軸。ここが合わないと台帳が読めません
  5. 警告機能の現在の設定(予算超過は「警告する」か「登録できない」か)
  6. 安全協力会費の料率と、相殺項目の一覧
  7. 支払条件のパターン(業者ごとの締日・サイト・手形比率)
  8. 労務単価の決め方(社員別か等級別か。給与と連動しているか)
  9. 出来高請求の運用(元請へは月次出来高で請求しているか)
  10. 完成工事の消込タイミングと、未成工事支出金の月次処理

出典

2026-08-17 時点の公開情報(kendweb.net)。カタログ記載であり、実機で確認したものではありません。 詳細は docs/DOTGENKA-SPEC.md にあります。